株式会社 大一商会

Daiichiコラム詳細
 掲載日:2011-08
『ダイナマイト』開発者インタビュー

みなさん、こんにちは。
今回ピックアップする機種は、往年の機種『ダイナマイト』です。
ダイイチの顔でもあるキャラクター、ダイナマイトはここから登場。まだ盤面に液晶のない時代から、脈々とシリーズ化されて続いてきました。
この記事ではダイナマイトの開発談に併せて、当時を振り返った内容に触れてみました。
お話を伺ったのは、開発の林さんです。

『ダイナマイト』開発者インタビュー

◆プロフィールをお教えください

名前
林 勝彦さん(プロデュース)
過去に関わった作品
ダイナマイト、ザ・名古屋、CRうたテレQUEEN、CR氷川きよし、他
好きな機種
なんでも!
趣味
パチンコ、料理
入社歴
21年目
『ダイナマイト』開発者インタビュー

―まず初代「ダイナマイト」の機種について


現在の機種と比べて、ダイナマイトはすごくシンプル。
当時はまだ液晶がなかったから、ダイナマイトの表現のデバイスは、中央にある「7セグ」が一つのみ。
絵らしい絵は、キャラクターが盤面に描いてあるだけ。

当時は「爆発力のある機種」がブームで、その流れで企画が出てきたものでした。
大当りを役物で振り分けて、セグが「3」になるか「7」になるかの抽選。「7」になると「天国モード」に突入する仕組みです。

この「ダイナマイト」は他の機種とは違って、特殊なプレイヤーさんを長い間呼び込み続けた台でした。
見た目以上にスペックが突出していたので、「この機種でないと!」という人にこよなく愛された台だったと思っています。


『ダイナマイト』開発者インタビュー

―『ダイナマイト』のキャラクターは、どういう経緯で誕生したのでしょうか?


その当時に出てい機種の中でも、ひときわ「爆発力」があることをアピールしたい。
だからこう、すごくインパクトのある名前は無いかな〜と思って、ずっと考えてた。
で、正月になって『ダイナマイト◯◯◯』というテンションの高いタイトルを思いついて、「これだ・・・!」と。


―お正月にひらめいたタイトルがきっかけになったと。


そのあと当時の上司に「タイトルが決まりました。『ダイナマイト◯◯◯』で行きます」って伝えました。
そしたら「う〜ん、惜しいな。『◯◯◯』はなくていい」と言われて「ダイナマイト」になった。
そこからデザインを作ってもらって、あの形になった。だからダイナマイトは球体に手足がついた形しているけど、本当は別のイメージなのね(笑)


―ということは、もしかしたらダイイチの代表キャラクターは『ダイナマイト◯◯◯』になっていたかも?


う〜ん、可能性は否めないですね(笑)


『ダイナマイト』開発者インタビュー

―開発で苦労した点はどこでしょう?


当時は現在のようにPCの開発環境が整ってなかったので、仕様は全部手書きでやっていました。

セグ表示のタイムチャートをえんえん書いて、ここを何秒間、何回繰り返す、次にこの表示を・・・みたいなシートをひたすら書いていく。で、それをROMに焼いて、ダメならまた作りなおして、のくりかえし。経験のある人とそうでない人で、トライアンドエラーの数に大きく差が出るところでした。

当時は釘のある面積が今よりも多く、ゲージの作りが内容を大きく左右していた時代でした。
プレイヤーさんがどこにどう打つか考えて、総合的にバランスを計算しないといけない・・・少ない始動数でプレイヤーさんを楽しませるゲージ構成に苦労しました。


―ところで、林さんが最初に作られた機種が「ダイナマイト」なのですね?


いや、入ったときに作ったのは実は「ザ・名古屋」でした。
「ザ・名古屋」は、自分が入社して一番初めにアイデアシートに書いて出したから。

『ダイナマイト』開発者インタビュー
▲※写真は「ザ・名古屋2」

―そうなんですか


むっちゃ思い入れあるよ「ザ・名古屋」は。
1、2、Vそれぞれの入賞音は、もともと1つの曲だったり。
役物テスト中にシャチホコがお城から突然落ちてきた!?などなど、いろいろ思い出があったりします。


―ものすごく名古屋をプッシュしてますが、そのいきさつは?


なんでこういう機種を作りたかったかというと、当時、関東のパチンコメーカーの勢いが良かったの。

自分としては名古屋のほうが本場なのに・・・と思っていたから、当然くやしいわけ。
だから「名古屋を押したい。もっとアピールしたいなぁ!」と思って、名古屋のダイイチに入社して。
名古屋名物といったら「お城」「シャチホコ」これでどうだ!と、そんな感じで(笑)


『ダイナマイト』開発者インタビュー

―そこから「ダイナマイト」へはどう繋がっていったのでしょう?


「ザ・名古屋」作ってたときに、当時の課長が「こういうイメージの機械どうだ」と企画だけ出してきて。
最初イヤだったの。「ザ・名古屋」で忙しかったから。
だけど上司に「こっちの方が売れるぞ!」と押されて「じゃ、やります」と(笑)

平行して進めていた「ザ・名古屋」は羽根物だったから、役物の確率の調整に時間がすごくかかる。で、進行していくうちに、だんだんダイナマイトが近づいてきて。

そして結局「ダイナマイト」が先に出ることになって、こちらがデビュー作になっちゃった。なので「ザ・名古屋」はデビュー2作目になりました。


『ダイナマイト』開発者インタビュー

―当時のパチンコを振り返って


昔は今とは違って、1台1台にクセがあって。どれくらい違うかっていうと、左の台と右の台で役物の挙動が違う(笑)それこそ途中でハプニングがあったりね。
打つ方としては何が起こるかわからないところで、ものすごくワクワクできた。ただ、ホールの人にとっては扱いづらい時代だったね。

プレイヤーも新しい台の遊び方がよくわからない。こっちに打つとパンクするから、ここからはこっちに・・・みたいな。
とにかく謎だらけ。なんとかして遊び方を知るために、うまい人の打ち方を影からコッソリ見たりして。

まともに打つまでに苦労して、それが見えてくると「わかった!」といった特別な意識が出てくる。
そういうところで凄くワクワクしていたのを覚えています。


―これからの「ダイナマイト」について


初代が出てから、かれこれ約20年になります。
このような経緯で世に出た「ダイナマイト」ですが、こんなに息の長いキャラクターになるとは思っておりませんでした。
いずれ続編も出していきますので、楽しみにしていただけたらと思います。

これからも「ダイナマイト」シリーズを、よろしくお願い致します。

『ダイナマイト』開発者インタビュー

本日はお忙しいところ、どうもありがとうございました。